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1 2008年 05月 28日
![]() A: なるほどね、少なくとも今回に関してはぜんぜんぶれてないんちゃう?言葉の選び方とかはその時々の脳内流行があるとは思うけど。 K: 言いっぱなしと違って、考え方の訂正も含めて責任もっていかんとね。ということで・・・・ 【家づくりって言っても、もちろんいろんな選択肢があると思います。 まず、「づくり」の前に、「買うのか借りるのか」。買うにしても「マンションか戸建か」。 戸建でも「建売や中古を買うのか家づくりするのか」。ま、それぞれの事情や好みや適性があると思うので、一概にこれと言い切ってしまうことはできないけれど、家づくりに限って言うと、やっぱり建築家住宅でしょう。と、言い切ってしまいます。まず、人にまかせきってしまうには、あまりにもぺなぺなの薄っぺら住宅が多すぎると思います。もちろん、建売住宅でもお金のかかった高級なものもありますが、数百万で建っているのに千数百~二千万円以上の価格が設定されてるものもあります。あと、デザインに関しても「シンプル・モダン」や「南欧風」なんかが溢れていて、「あ、お客さん、デザイン住宅お好きなんですか。じゃ、シンプル・モダンと南欧風、どっちですか?」なんて会話が横行してます。世も末ですね。当然建築家との家づくりはそんなに単純(簡単)なことではなく、建て主にもそれなりの努力・情熱・知識などが要求されますが、それらを乗り越えた末の住まいは何事にも変え難く、平均的な20年~30年どころか、50年以上愛着を持ち続けることができる住まいを完成させることも可能だと思います。 とにかく、まず建築家住宅の世界に触れてみることですね。 (2006年9月1日)】 ▲
by kabuhaus
| 2008-05-28 11:39
| kabuhaus
2008年 05月 26日
![]() A: 建築に関しては奥手やったってわけやね。二十歳過ぎぐらい? K: うん。この写真のガラスが入ってるんかどうかわからんような扉の垂直材のみで分割されたデザインと壁に埋まった柱の印象が強烈やった。 A: クリムトの『マルガレーテ・ストンボロウ・ウィトゲンシュタイン』のモデルとしても有名なウィトゲンシュタインの次姉の自邸なんでしょ? K: そう、はじめは建築家のパウル・エンゲルマン(アドルフ・ロースの弟子のような感じらしい)という人が設計依頼を受けて、彼自身もウィトゲンシュタインと交友があったため、前期と後期の間の大変な時期だったウィトゲンシュタインのリハビリ(?)もかねて設計の手伝いを頼んだところ、最後はほとんど彼一人でやっちゃったとか。 A: それにしても玄関扉やテラスに出る扉のかっこいいことって言ったら・・・・ ![]() ![]() K: そう、この住宅の中心は金属建具に代表される細部へのこだわり。ウィトゲンシュタインが徹底的にこだわったからこそ、エンゲルマンの基本設計をあまり変えていないにもかかわらず、設計=ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタインと言われる所以。 A: 長姉のヘルミーネ・ウィトゲンシュタインの手記にも「ルートウィッヒは2分の1ミリでさえ、しばしば問題にする程にプロポーションについては繊細な感覚を持っていたのです。」(『ウィトゲンシュタインの建築』青土社、36頁)とか、「この簡単な放熱器の製図と製作と搬入だけで、まる1年かかったのです。」(同書、38頁)やて。 K: 「ルートウィッヒの精密度にかかわる無慈悲さの強力な証明は、おそらく住宅が完成して清掃をはじめたときに、ホール上の天井を3センチだけ上げる決定をしたことにうかがえます。」(同書39頁)やもんね。でも「ただ1ヶ所、うら側の階段の窓が気に入らなかった。後に彼は私に宝クジを買ったことがあるとひそかに言いましたが、もし特等があたればその窓をとりかえる費用にするつもりだったのです。」(同書40頁)なんてかわいいところもあるで。 A: その後、「住宅の完成により、ルートウィッヒの発展の次の段階がはじまります。彼はふたたび哲学にもどりました。」(同書、44頁)ってあるように、実際ストンボロウ邸の設計という経験が彼の内面に大きく作用したのかもしれんよね。 K: リハビリ?その点は磯崎新さんも『栖十二』(住まいの図書館出版局)の中で「言語を普遍的な単一論理によって構成されているとみるのではなく、その文法は慣用によって変わっていく、そんな共同性に基づく経験的なものだ、と全面的な視点の変更を果敢にやることになる、その丁度転換点にこんな経験を彼は経ていたとみると、現場経験というものの重要性を指摘できそうですね。」(164頁)って指摘してはるよ。 A: 難しいけど、要するにがちがちに理論で組み立てても、現場では現実問題として完全に図面と一致した施工はできへんねんから、融通きかせようねってことやね? K: ん?そんなようなことやろうけど、あれ? とにかく尋常じゃない情熱を傾けた、ものづくりっていうのは、なんか人をひきつけるものがあるってことやね。 ▲
by kabuhaus
| 2008-05-26 01:02
| 建築
2008年 05月 18日
![]() 以前から見学したかった建築家矢田朝士さん設計の住宅『ES house-01』(JIA日本建築家協会新人賞受賞作)。 大阪府建築士会主催の見学会に混ぜていただいての見学。 外側がコンクリート(ほぼ)打ちっぱなし、内側に木造の内家1と鉄骨造の内家2がある入れ子構造。 外家を完全に閉じた入れ子構造ではなく、外家の一部の開口部に建具が入っていない反外部空間。 住まい手のお話は聞けなかったのですが、見たところすべての場を使って住まわれておられるように感じました。 やはりこういう提案で重要なのは、住まい手がそれに応えた住み方ができているのかどうかということ。 誰にでも住みこなせてしまう住宅は、結局誰にも満足してもらえない住宅になっていってしまうわけで、土間のような半外部空間のリビング(他に台所と連続する家族室あり)の使いこなし方がこの家の将来を担っているのでしょう。 いろいろな形の増改築にも対応できそうな可能性の大きい住宅です。 (残念ながら半外部も含めて内部の写真はNG。建具の外部へのはみ出しなどおおらかというか、大胆。) ![]() ![]() ▲
by kabuhaus
| 2008-05-18 15:12
| 建築
2008年 05月 06日
![]() K: 住宅を建設する際によく聞く“坪単価”という考え方、もちろん積極的に肯定なんてできへんけど、否定もできへんよね。 A: 安さを売りにしているハウスメーカーなんか、やたらと強調するよね。 K: その一方で「坪単価で住宅の値段を計るのはおかしい、総額で考えるべき。」とか何とか言って“坪単価”を計算するのを避ける意固地な建築家もおられるわけやしね。 A: ただ、素人にしてみたら「この住宅の価格は総額で5000万円です。」とか言われても、「・・・・・で、広さは?」ってことになるよね。延床30坪の5000万円と、延床100坪の5000万円では話がぜんぜん違ってくるわけやから。 K: 単純に性能も近く、デザインの満足度も似通ってたら「坪単価が安いほうがいい」ってなるわけで、ひとつの目安としては有効やったりするからね。 A: あと逆に「ああ、やっぱり坪単価が安い住宅はちょっとね。」っていう目安にもなるよね。 K: それはある。よっぽどアヴァンギャルドに超ローコストを追求した実験住宅とか、考えられんような超絶センスでローコストを実現した住宅をのぞいたら、「ぺなぺなやと思ったら、やっぱり坪単価そんなに安いんや。」とか「この住宅、いいと思ったらやっぱりそんなに坪単価かかってるんや。」とかいうのが現実やよね。 A: 建築家の方の「“坪単価”で考えたくない。要は総額いくらかや。」っていう意見は、裏を返せば「延床面積は狭いけど、空間はこんなに豊かでしょ?」っていうのが言いたいわけでしょ?それは正しい考え方やと思うから、目安としての坪単価を表したうえで、安くない坪単価を誇りに思えばいいのにね。 K: いろんな思いがあるんでしょう、きっと。ハウスメーカーと同じ土壌でやりたくないってのもある人かもしれんし。 A: 難しい世界やねんなぁ。 K: 結論としては、当初の希望よりも狭いけど、実際の広さよりも広く感じる豊かな住宅を建てたら、坪単価は高いかもしれんけど、総額としては予算内で満足のいく住宅ができるという落としどころでどうざんしょ? A: うん、まとまった。 K: あと、なんにしても意固地はあかんよってことで。 A: ・・・・・一言多いんちゃう?また。 ▲
by kabuhaus
| 2008-05-06 16:30
| 家づくり・住まい
2008年 05月 05日
![]() K: たまに建築の内部に入ったときに感じる「なんか変。居心地悪い。もしかして寸法がおかしいんちゃうの?」っていうあの感覚。なんなんざんしょ? A: そのあたりの感覚は実際、平面図や断面図ではもちろん確認できへんし、CADの中で建築内部に入ってもしょせん絵空事なわけやから、建築家の感覚に頼るしかないよね。 K: 結局そうやねん。アドルフ・ロースの有名な“ラウムプラン”(実際は後に弟子が定式化したとか?)にしても、なんとなくわかるような気はするけど、結局は感覚的なことでしょ?ってなるわけやし。 A: もちろん優れた建築家は優れたスケール感を持ってるわけやろうけど、インターナショナル・スタイルを目指した建築家は伝播の実現性を考えてたかどうかは別としても“モデュロール”とか“GMモデュール”とかの寸法体系をつくることで、伝えにくいスケール感に少しでも近いものを数字で表したかったんちゃうの? K: 実際同じ建築家が設計してても、すごく心地いい場合とへんてこりんな場合があったりとか、ホールとかの大建築は心地いいのに住宅を設計したときはガバーッとしてたりとか、あるよね。 A: ただ、受け取る側にも個人差があるわけやろうし、難しいよね。 K: そう、個人差はある、絶対。あと、心地よさもいいけど、時には刺すような感覚の建築も好きとか個人の中でも求めるものが変化したり。 A: 要は頭の中のスケール感と実現したももののスケール感の誤差が少ない建築家が優れてるってことなんかなぁ。 K: 普通レヴェルではね。天才レヴェルになったら頭の中のスケール感自体もとんでもなかったりすんねんで、きっと。 A: 誰も経験したことの無いおぞましいほどのスケール感とかね。 ▲
by kabuhaus
| 2008-05-05 19:54
| 建築
2008年 05月 02日
![]() K: “施主”って言葉は家づくりにおいては正しくない。ってはなしもあるけど、とりあえず世間では“建て主”や“建築主”や“クライアント”などの言葉よりも立場を明確に表す言葉と思われているようなので、“建築家と施主”について。 A: まえふりが少々長いけど、なかなか難しい問題をはらんでる建築家と施主の関係について? K: ま、結論から言っちゃうと建築家と施主の関係で、普遍的正解なんて無い。人間同士の関係なわけやから。でも、少なくとも言えることは、“こうすれば絶対うまくいく”ってのは無くても“こうやったら絶対うまくいかない”ってのはあるような気がするわけ。 A: それは何となくわかる気がする。 K: まず、施主側の基本姿勢として、“建築家にすべてお任せ”っていうのはいただけない。おそらくそれなりの建築家の方がそれなりのエネルギーを注げば、“お任せ”で建てた家は“建築作品”としてはそこそこのものが出来上がるのかもしれんけど、住まいとしての質の高さってのはなかなか望めないかも。 A: 偶然うまくいくとか、すでに建築家と施主の関係がかなりのレベルまで構築されてたとか、例外もあるやろうけどね。 K: あと、絶対ありえないのは、「お金を出してる客はこっちやから、望みどおりの家建ててもらわな困る。」的な施主の横暴。“施主の要望をすべて叶えたすばらしい家”なんてこの世に存在しないわけやから。 A: “施主の要望をすべて叶えたへんてこりんな家”は世間にあふれてるけどね。 K: だって、特別な“頭の中で建築できる人(つまり建築家)”以外の人が考える“快適な住まい”ってこちらを立てればあっちが立たん的な要素だらけなわけでしょ?それをすべてそのとおりつくってたら・・・・・考えただけでぞっとする。 A: でもせっかくの家づくりやねんから好きな家具置いて好きな照明つけて好きなキッチンいれたいでしょ? K: でもその結果、おぞましい“なんじゃこれ住宅”に仕上げたくは無いでしょ? A: まぁね、考えてみたら一つ一つはセンスのいい服でもコーディネートのしかたでとんでもなくなるわけやしね。 K: そう、そのあたりの住まいに対する感覚の磨き方がまだまだなわけでしょ、みんな。 A: じゃぁ、とにかく我慢して建築家の言うことを聞いとけってこと? K: それやったら“お任せ”と変わらんわけやから、自分たちの住まい方はきっちり伝えないと。 A: どうやって? K: 建築家としっかりコミュニケーションとるってことやねんけど、重要なのは初期段階でいろんなことを伝えておくこと。それは、具体的なことも抽象的なことも生活習慣もいろんな好みも。で、打ち合わせが進むにつれて口数を減らすこと。というか、家づくりがうまく進行してる場合特に言いたいこともなくなってくると思うよ。 A: 後半になっていろんなことが固まってくる時点で言いたいことがガンガン出てくるってのは、やっぱりだめなんや。 K: そう、最初に言っちゃう。だから施主のほうもちゃんと言い切れるように準備が必要やし、建築家のほうもそれをくみ取る能力が必要なわけ。 A: なるほどね、すごく納得できた気がする。 ▲
by kabuhaus
| 2008-05-02 23:30
| 家づくり・住まい
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