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1 2007年 10月 30日
![]() K: 雑誌『へるめす』に連載された『他者としての建築家』に加筆。さらに文庫化の際に各章末に時差埋めのための補注が加えられたかなり重量級のエッセイ。 A: 各章のタイトルは序名署名命名襲名分名職名代名指名消名与名騙名閾名異名無名倭名後名。人によって面白く感じる章は異なると思うけど、「はぁー、そういう意味でこのタイトルなんや。」ってのがいくつもあって面白いよね。どの章が好き? K: 襲名、分名、与名、異名、倭名・・・・・ A: 結構多い・・・・でも我々的にはやっぱ分名やろうね。 K: やっぱり? A: ところで、“世界的に有名な建築家”としての磯崎新好き? K: 好きな建築家として磯崎新って挙げにくいよね、なんでやろ?重要な建築をあれだけたくさん設計してて、建築界での位置取りも絶妙で、国際コンペの審査員として数々の実績もあって、設計事務所の書棚に飾られる度の高い数々の著作を物していて。 A: “世界的に有名な建築関係者”とくに“世界的に有名な建築文筆家” “世界的に有名な建築理論家” “世界的に有名な建築コンペ審査員”としては好きってことやね。 K: 建築家としてはいろんなことを敏感に感じ取る能力が強すぎるってことなんかもね。 A: しかも加えてそれを実作に結びつける能力にも長けているっていう。 K: 案外そのあたりの能力に乏しくて“世間的には無名な建築家”っていうような存在だったらむっちゃ好きな建築家って言えたのかもね。 A: 「あそこに住んでるおっさん、昔結構有名な建築家やったらしいで。」みたいな? K: そうそう、「あのおっさん、万博のお祭り広場設計したとか言うとったけど、まさかねぇ。」とか。そんなんやったら絶対話し聞きに行きたいよな。 A: そんなおっさんの著作として考えても面白いんちゃう?『建築家捜し』 K: 案外重要な著作やと思うよ、この本。『へるめす』の休刊で準備されてたその後の章が未筆なんが残念やけどね。 ▲
by kabuhaus
| 2007-10-30 13:15
| 建築
2007年 10月 29日
![]() A: そうそう、なぜかわかっちゃうんですよねぇ、これが。 K: もちろんここでの“建築家”っていうのは、そういう意識を持つ設計者って言う意味で、建築学科を出てりゃいいとか1級建築士かどうかってこととは関係なくね。でもほんと、かなりの確率でわかっちゃうよね建築家設計の住宅かどうか。 A: ただ、微妙な場合もあるけどね。 K: 「ん?これってどっちなん?」ってやつでしょ。いろんなパターンがあると思うけど、そこそこ建築家としての意識と資質のある設計者の設計とか。 A: 建築家が事業主に“設計を売った”ってのもあるよね、基本設計だけやって後はご自由にって感じ。あと、建築家は最後まで監理するつもりが意見の対立で建築家の手を離れちゃったとかね。 K: この間、そういう微妙な建築の建主さんが、なんのてらいもなく言ってはったんやけど・・・・・・・・「ここ、建築家の〇〇さんに設計してもらってたんですが、内外装の仕上げでどうしても意見が合わないので契約破棄して、頭に入ってたプランのままで他の設計者に設計してもらいました。」・・・・・・・・ってそりゃあ、あかんやろ。 A: えーっ?なにそれ? K: まぁ、詳しいことはわからんけど、世間の感覚ってそんなもんなんかもしれんけどね。ありがちやけど、ひどい話やね。 A: そんなことがまかり通るんやったら、有名建築の資料を渡して「このまま建ててちょうだい。」とかも有りになっちゃうってこと? K: 「住宅やから個人で楽しむだけの使用です。」とかなんとか言ってね。でも将来売却の可能性もあるやろうし、それ以前に著作権の問題があるでしょうに。確かに建築ってそのあたり未整備やけど。 A: 倫理観に任せるしかないってこと? K: いやまぁそれを言い出すと、すべてが“信頼関係”って話になっちゃうよね。ここではそれ以前の“無知”ってことでしょ。行き着くところは、みんなもっと“住まい”ぐらいの基本的な事柄については考えていきましょうってこと。 A: 住まいについて、意識する。考える。そこからやっていかないとね。・・・・・・ところでタイトルの答えは? K: なぜわかるかって?・・・・・・住宅いっぱい見てたらわかってくるんちゃう? A: ・・・・・・・・・・そんな答えやったらタイトルに質問含ませたらあかんでしょうに。 ▲
by kabuhaus
| 2007-10-29 17:24
2007年 10月 26日
![]() 今回も見学勉強会です。“狭小” “ローコスト” 住宅で、安易な工業規格品の組立住宅ではなく、“製作”にこだわった住宅です。 以前建築事務所で設計にたずさわっておられ、現在は工務店で施工者として活動しておられるOさんのお宅です。 日時・・・11月18日(日) 午後2時~午後4時 場所・・・神戸市兵庫区 (詳細はお申し込み後に通知させていただきます。) 費用・・・お一人1000円 定員・・・8名(要・予約) お申し込み・・・ホーム・ページ(http://www.kabuhaus.com) または お電話(0798-71-2886)で。 ▲
by kabuhaus
| 2007-10-26 21:47
| kabuhaus
2007年 10月 23日
![]() 今里のIさんのお宅にお邪魔しての勉強会、無事終了しました。 当初奥様の主導ではじまった家づくり、後半は階段や手すり等の製作でご主人も大活躍。 これからもどんどん手を加えていかれるようなので、建築家の“作品”という粋を超えた建築家住宅をつくっていかれるんじゃないでしょうか。 優等生な施主もいいですが、Iさん御夫妻のような暴れん坊な施主(もちろん比喩的な意味で)が停滞した住宅建築界を突き動かす起爆剤になっていかれるのかもしれませんね。 「今日もこの後、階段の手すりを施工します。」と、ご主人が話しておられました。 10/21(日) 奥様のブログ ![]() ▲
by kabuhaus
| 2007-10-23 15:12
| kabuhaus
2007年 10月 19日
![]() ![]() 誕生日のプレゼントいただいちゃいました。 誕生日というイヴェントとはあまり縁の無い日々なのですが。 (成人してから贈ったりいただいたりした誕生日のプレゼントって、ほんと数えるほどかも。) 『なぜデザインなのか。 原研哉×阿部雅世』とお手製の専用ケース 昨日いただいたトコなので、未読。 感謝。 ▲
by kabuhaus
| 2007-10-19 16:31
| 雑記
2007年 10月 12日
![]() A: 面白かったみたいやね。 K: うん、いくつか印象に残る話があったよ。まず、毒と薬の話。 A: ん?何? K: 毒と薬は紛れもない違いなんて無くって、摂取量とタイミングによったら薬も毒になり毒も薬になるって話。建築も通常薬になることを目指してつくるわけやけど、結果毒になってる建築も多く存在するわけで、乾さんは“結果薬になる毒のような建築”をつくりたいって言ってはった。 A: ・・・・なるほどね。なんかちょっとホメオパシーに通ずるような。 K: いや、それはあるかも。毒と薬の境界ってもっと曖昧なものなんかもしれんね。 A: あとは? K: “建築を密やかにいつのまにか変化させる方法を探りたい”って言ってはった。 A: それってわれわれのテーマのひとつやん。 K: そう。いろんな意味でってことやと思うけど、具体的な例として、部屋の分節について。 A: 建具で? K: いや、乾さんは建具の話はなかった(開口部の話はあったけど)。部屋としてゆるく分節しておいて、例えば建具は使わずに6部屋に分節しておいて(少しだけ間仕切壁がある感じ)それらを場合によって4部屋や3部屋や1部屋として使う。つまりnLDKでもワンルームでもない部屋。nLDK/ワンルームの対立関係を考えるのではなく、建築を考えるもっと異なるフィールドに行きたいって言ってはった。 A: そうか、かなり共感できる講演会やったわけやね。 K: あと重要やと思ったのが「設計意図をレイヤー化することによって、本来のプログラムとは別の次元にアイデアを潜ませることができる気がする。」っていう考え方。とにかくプログラムとは別のところにこそ建築家に依頼する意味があると思うから。ま、一般の住宅の建主にとっては難解な部分なんやろうけどね。 A: そのあたりもわれわれが補っていければいいんやろうね。 K: 大変やけど楽しい部分やよね。 ▲
by kabuhaus
| 2007-10-12 15:05
| 建築
2007年 10月 06日
![]() ウチの田舎の家。と言っても僕は住んだことは無く、亡くなった祖父母の家。2年前に祖母が102歳で亡くなってからは空き家。入院前まで一人暮らしをしていた5年前の状態のまま、なぜか放ったらかし。 倉敷のはずれにあるこの土地を売却するっていうことで不動産業者さんと交渉のため現地へ。 何年ぶりかに見てあらためて驚いたのが、座敷の建具が木製雨戸と障子のみ。いくら瀬戸内の温暖な気候とはいえ少々無茶な。ま、川に面していて侵入者の心配が少ないってこともあったのか・・・・今残ってるのは離れで、やや安普請だからなのか(母屋は30年近く前に取り壊したので)・・・・ ![]() なんにしても障子をガラス戸になぜ代えなかったのか・・・・今となっては謎です。 あ、購入希望の方はご連絡くださいね。土地代として二千数百万円ってところでしょうか。 ▲
by kabuhaus
| 2007-10-06 23:16
2007年 10月 04日
K: じゃあ、これからの“日本的な建築”ってのはどうなん?
A: 確かに(おそらく)これからも日本っていう国は存在し続けるわけでしょ?ってことはこれからの“日本的な建築”っていうのも必要になってくるかもね。 K: いや、必要ではないやろ。別に無国籍でもインターナショナル・スタイルでもいいんちゃう? A: ・・・・・まぁいいけどぉ。これからの“日本的な建築”を考えようって話やん。 K: ふーん。そういうことなら、過去の日本建築(括りが広いけど)で優れてるものって結構あると思うけど、考えて行きたいのはやっぱり“間仕切り”でしょ。 A: 限られたスペースを有効に使うための可動式の間仕切りってことでしょ? K: うん、でも広いなら広いで冠婚葬祭のときに続き間として使うための可動式の間仕切り(この場合襖)の存在があったわけでしょ。 A: ただ、現代ではデザインの好みもあるから畳の部屋に襖・障子ってのもちょっと・・・・ K: それはそれでありやけど、襖・障子にこだわる必要はないわけで、広い部屋(みたいなトコロ)を可動式間仕切りで住む。 A: 個室も? K: 特に子ども部屋なんかは可動式間仕切りでゆるく区切ることでお互いの気配を感じて住むわけ。子ども部屋で閉じこもって勉強させたら集中力が養われへんとかいう統計もあるやん。 A: 親にいつ覗かれるかわからへんから緊張感も生まれるし? K: あと、数十年以上住み継がれることが目標やから、いろんな家族構成にも対応できるしね。 A: あと、客を招いたときだけ散らかってるものを間仕切りの中に掘り込んで仮設クローゼットとかもできるよね。 K: 暑いとき、寒いときも狭いめに間仕切って光熱費を節約するとかもね。 A: ただ、そういう住宅ってかなりスタディーを重ねなあかんやろうね。建築家も大変やろうね、やりがいはあるやろうけど。 K: あと、案外ポイントになるのが建具の完成度かも。現代建築における“軽い” “精度の高い” “丈夫” な建具のデザインは重要やろうね。 A: これまでも建築家でこういうアプローチで設計されてる方っていてはるよね。 K: うん。ただ、もっともっと熟成させる余地ありやね。 A: カブハウスでやってく? K: うん、やりたいよね。このへんの価値観を共有できる施主・建築家、募集中って感じ? ▲
by kabuhaus
| 2007-10-04 22:17
| 建築
2007年 10月 02日
K: 和風っていうのはやっぱりテイストという側面が強いと思うから、われわれモダニズムに毒された世代にとっては少々キツいわけ。
A: そこでいう世代っていうのは何年代生まれまで? K: そんな単純なものでもなくって、今10歳代でも、“毒された世代”の影響はまだまだ強いわけやからそんなに変わらんのちゃうかなぁ。まぁ、われわれも楽しんで“毒されてる”っていう側面もあるわけやし。 A: 家づくりでも、“木”や“塗り壁”や“引き戸”を使うとき、「和風にならないようにお願いします」とか「民芸調にならないように」とかいう要望ちょくちょく聞くよね。 K: “和”も“民芸”もすばらしいデザイン多いのに、なんで虐げられるんやろ。“風”と“調”があかんのちゃう? A: “調”の場合そうかもしれんけど・・・・・・話、ずれてきてるよ。 K: 話を戻すと、和風っていうのはテイストやから、家づくりにおける個人の選択肢のひとつっていうことでしょ?シンプルな和風はまだしも、こねくり回したようデザインの和風はどうかとも思うけど。 A: あと、インテリア系のデザイナーの人のデザインとかでたまにある薄っぺらな和風。 K: 一昔前の外国映画に出で来る茶室みたいな感じでしょ?(それはそれで面白いけど)建築家がデザインするとあんまりそうはならんよね。やっぱり理論・歴史をやってると恥ずかしくて下手なことできへんのやろうね、きっと。建築家の人は宮大工とか数奇屋とかの棟梁の人と協働したりするか、逆におもいっきり崩すかでしょ? A: なんにしてもこれから先のデザインを考えても、和風がなくなることはなくても主流になることも考えにくいんちゃう? K: 極端に言うと和をモチーフにした柄の服は着ても、着物を着ることが日本人の主流にはなりえないような感じ?ただ、磯崎新さんも言うてはったけど日本のデザイナーは「危険や困難を感じると、“日本”に退避するという特技をもっている」から、“日本”という意味の和風はぜったいになくならんやろうね。 (つづく) ▲
by kabuhaus
| 2007-10-02 16:10
| 建築
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