カブハウス / 建築家不動産

建物探訪『春日部市・中澤邸』

そうです、‘渡辺篤史の建物探訪’です。時々えーっ？っていうような注目建築家の住宅が取り上げられるので、お仕事のように必ず録画してしまってます。今回取り上げたいのは関西地区では10月28日（土）の朝に放送された『春日部市・中澤邸』です。（関東地区は10月22日（日）に放映）この番組、始めは設計者を明かさないかたちで進むので、あれ？あれれ？えっ？えーっ？もしかしてー？って感じで有名建築家の設計だったりします。今回の住宅は設計者（お3人）がちらっと映し出されたんですが、あれ？この人みたことあるぅーって方がお1人。（芸大出身で構造をやっておられるってことで、ちょっと意外に感じたのを思い出しました）ARCHITECT＊MACHINEの設計でした。
そうそう、肝心の住宅です。土間に家具と建築の中間のような構築物が置かれていて、すごくいい感じ。このやり方は前から気になっていて、マンションのリノベーションなんかでもとても有効だと思います。スケルトンにしてから‘＞家具’‘＜建築’な構築物をつくる。ただ、スケール等、センスのある人が設計しないと、ちゃんちゃん、でしょうけど。
http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/

家づくりのための勉強会（第３回）・・・・・志柿敦啓氏

家づくりのための勉強会の第３回です。あれ？って思われた方はかなりのkabuhaus通です。そうです、１０月２８日（土）に予定してました細田みぎわさん担当の回が諸般の事情により１１月２５日（土）に延期になりました。ご迷惑をおかけしてすみません（特にIさん、細田さん）。
ということで、次回が第３回になります。
　
　　

　　第３回家づくりのための勉強会　　
日時・・・１１月１１日（土）　午後１時～午後３時
場所・・・kabuhaus（カブハウス）　
　　　　　西宮市獅子ヶ口町７－２８（阪急甲陽線苦楽園口駅徒歩１０分）
担当・・・建築家・志柿敦啓氏
テーマ・・・『住宅には「秘密」がある』
費用・・・お一人２０００円（ご夫婦の場合お二人で２５００円）
建築家とテーブルを囲んでの定員８名の勉強会です。志柿さんの紹介ページはホーム・ページhttp://www.kabuhaus.comにありますのでご覧ください。お問い合わせ・お申し込みはホーム・ページのお問い合わせフォーム、またはメールkabuhaus@rd5.so-net.ne.jp　またはTEL 0798-71-2886まで、よろしくお願いします。　　

値打ちのある土地って？

昨日西宮のとある土地（広さ２０坪弱、価格１４５０万円）を見に行って来たんですが、ま、想像通り普通の人は買わないかもしれない土地でした。ただ、その‘普通の人’が問題で、‘普通の人’がどんな土地を望むのかって言うと、‘環境が良いとされる地名’で‘学校区も評判が良く’て‘広く’て‘静か’で‘日当たりもよく’て‘便利’で当然‘資産価値もばっちり’で‘安い’土地・・・・・ってあるわけないじゃん。なわけです。まあ、現実的にはその中の優先順位が高い事柄を満たした予算内の土地を購入することになるわけですが、土地の私有制に反対している（別に共産主義思想ってことじゃなく、そもそも土地は地球に付随するものだから使用料を払うのが正しいと思います。どこに払うの？って感じですけど。）ぼくとしては、なんか腑に落ちないわけです。実際、建築家に設計を依頼しようと思っていた人がハウスメーカーの建築条件付宅地を「この場所でこんなにいい条件の土地は二度と出ませんよ。」とかなんとか神様しかわからんこと言われて買っちゃったりするわけです。
なんか話がそれちゃいましたが、１４５０万円の土地、旗竿地（関西で言うところの専通）どころか狭いのでほとんどL形地って感じでした。当然ハウスメーカーの家は厳しいわけですが、建築家なら面白い提案をしてくれるかもしれませんね。（予算があまりなければ広い家は無理でしょうけど）ちなみにウチの家（kabuhaus）は土地２０坪建坪１０坪程度の狭小住宅ですが、快適に店舗付住宅として居住できています。

デザインの対価

例えば住宅（というかいつものように住宅）。建築家（ホンモノの）が設計していない３０００万円の住宅と、建築家がしっかりと仕事をした上での施工費２７００万円・設計料３００万円の住宅。どっちを選びますか？当然後者なわけですが、あまり知識の無い買い手は前者の方にお徳感を感じるかもしれません。２７００万円で建つんなら３００万円無駄ちゃうの？ってとこでしょうか。でも、建築家がきっちりと仕事をした２７００万円の住宅、ただ建てるだけの業者の仕事だったらおそらく１億円かけてもたちうちできないでしょう。それとだいたい、３０００万円の内訳も怪しい業者もあるわけで、やたら設備にはお金をかけて、家自体は数百万円で建っている場合だってあるでしょう。なので、設計料（デザイン料＋α）の３００万円は残りの２７００万円にも大きな影響も与える（施工費全体やお金のかけ方のバランスの監理）わけですから、‘無くても大丈夫なお金’ってわけでは断じてないわけです。そのあたりの意識を高めていかなければ、日本の住宅事情はぜったい良くならないでしょう（大きく出ますが）。もしかしたら‘クロスはどっち？キッチンのパネルの色はどれ？’的な建て方の３０００万円の住宅よりも、施工費１５００万円・設計監理費１５００万円（普通そんなに設計料は取りませんが）の建築家住宅の方が値打ちのある住宅になるかもしれませんね。

まずは始めること。

なにを？もちろん家づくり。でも、家づくりを始めるって言ってもいきなりハウスメーカーと契約したり、いきなり建築家の事務所に打ち合わせに行ったりする人、まず居ないでしょ？だから、始めるっていうのは世間に氾濫する住宅に関する情報を上手に選択しながら自分のものにすること。それと、重要なのは自分の生活・住まい方についてしっかり考えて自分が何を求めたいのかを把握すること。そんなことから始めましょう。とにかく、普段の生活の中の‘住まいのキーワード’を増やしていき、その後で増えたキーワードを純化していくってことが大切です。

PEN 11/1号

ペンです。一般誌です。駅の売店にも売ってたりします。でもあなどれません。今号は数ヶ月（？）に一度の建築家住宅特集です。この雑誌、建築家住宅の特集号のある一般誌の中でも住宅の選び方はかなりのセンいってます。一般誌なのでどうしても一軒の住宅に割かれるスペースは少ないんですが、今号では藤本壮介『T house』（この家は実際に入ってみて壁の区切り方を体験しないとただのローコスト住宅になっちゃうんでしょうけど）、柳澤潤『みちの家』、原田真宏＋原田麻魚『大きな家』、寺田尚樹『所沢ストマック』、保坂猛『LOVE HOUSE』あたりが以前から気になっていた住宅。
石原健也『S邸』、押尾章治『fu-house』（この住宅、外観のプロポーションがきになりました。RCじゃなくて鉄板でつくったらどうなるんやろ？とか）、佐藤光彦『元代々木の住宅』（あれ？なんか建築雑誌載ってた？見逃してるような・・・これ中庭どんな感じ？）、千葉学『東京ハウス‘うなぎ’M邸』（これはコムデザインのプレタポルテ住宅ノプロジェクト。いくつかのシリーズで何軒か出てます。関東では結構売れちゃうんでしょうか？こういうプロジェクト。うらやましいですねえ。でもこのクォリティーであと数百万円安くなればすごいことになるでしょうね。）あたりがこの雑誌ではじめて見て気になった住宅かな。

服と建築

衣・食・住のうちの衣と住です。だいたい皆さん‘衣’つまりは洋服（ときには和服）などのファッションに関しては、男性も女性もだいたいの方はなんらかのこだわり、考えを持っておられますよね。別に最先端の流行をおっかけるだけではなく、自分なりの着心地と、なんらかのデザイン的なこだわりと、その場に合わせた‘かしこまり度’などを考慮して服装を決めてるんじゃないでしょうか。でも家に関しては？ってことです。もうまったく興味が無かったり、服装はおしゃれなのに家や部屋はとんでもなくトンチンカンだったり。そんな方居られますよね。また、服装は特に気にしないって言ってる人でも、例えば男性に‘アルプスの少女ハイジのカッコ’してくださいって言ったら、（一部の人を除いて）普通イヤでしょ？でも家となると平気で‘アルプスの少女ハイジのカッコ’をしちゃってるわけです。（表面だけのうすっぺらな南欧風やロココ調など）また、ポケットがやたらたくさんついてるだけの服や、夏は保冷剤冬はカイロを取り付けることができる服とか、それだけで買いますか？家も親切丁寧な設備だけがいい家の基準じゃないわけです。ま、家に関しては一生目をそらしたり、子供の頃の価値観だけを一生通すことも不可能ではないですが、服装に置き換えて考えてみると、やっぱりそれはちょっと寂しいですよね。

住宅特集11月号

今月号ではまず、あれ？坂本昭『苦楽園の家』ってまだ掲載されてなかったっけ？・・・です。もう何回も前を通ったことがあるので勘違いしてしまいました。この家の周辺は建築家住宅だらけで、10分ぐらい歩いただけで１０軒ぐらいは見られると思います。（もっとかな？もちろん外観しか見れないですが）kabuhausの協力建築家の志柿さんが手がけられた住宅もあります。
話がそれましたが、今号で中に入って見学したい住宅っていう視点で選ぶと、やっぱり気になるコートハウス系の坂牛卓＋木島千嘉『角窓の家』、赤く塗られた吊りバーが気になる木原千利『森の栖』、気持ち良さそうな西田司『沢空間』、強烈な印象を受ける写真が他誌にも掲載されていた武井誠＋鍋島千恵『輪の家』、でもやっぱりはずせないのは鈴木了二『西麻布の家』でしょうね。誰かのつてで見せてもらわれへんかなぁ。

デザインの耐用年数

建築以外のデザインにも共通することだと思うんですが（もちろんサイクルのちがいはあるでしょうが）、「このデザインいつまでもつかなあ？」ってやつです。まず、ここで言う‘もつ’っていうのは‘誰に対して？’ってことなんでしょうが、それはやっぱり‘自分にとって’ってことが最も大きいでしょう。まず自分の中で「あ、なんかちょっと恥ずかしい、この家。」とか「なんかちょっと汚れてきてカッコワルイ、この家」とか。自分で自分の‘生活’や‘好み’をしっかり把握して、それを家づくりにおいてちゃんと建築家（などのつくり手）に伝えることができた上で、建築家が誠実に家づくりに昇華させていれば、自分の中で迷いも出なければ、‘世間的に恥ずかしいデザイン’なんてありえないわけです。だから、中途半端にしか納得せずに家づくりをやっちゃうと、家自体は数十年もつような大メーカーの家でも、２０年かそこらで建て替えなんて結果になっちゃうわけです。

家づくりのための勉強会（第３回）・・・・・細田みぎわ氏

家づくりのための勉強会、第３回は１０月２８日（土）の午後１時～午後３時です。
今回は住宅を中心に数多くの実績をお持ちの細田みぎわ氏に担当していただきます。
略歴・・・・１９８２年　大阪市立大学生活科学部住居学科卒業
　　　　　　１９８２年～１９８６年　安藤忠雄建築研究所勤務
　　　　　　１９８７年～１９９１年　戸田潤也建築設計工房勤務
　　　　　　１９９４年　Migiwa Hosoda Archi-Studio 設立
　　　　　　２０００年～２００２年　平安女学院短期大学特任助教授
　　　　　　現在　大阪市立大学生活科学部非常勤講師
　　　　　　　　　　大阪芸術大学建築学科・デザイン学科非常勤講師
　　　　　　　　　　京都市立芸術大学デザイン学科非常勤講師
テーマ・・・『素材を活かす白い家』
場所・・・kabuhaus（カブハウス）：西宮市獅子ヶ口町7-28 阪急甲陽線苦楽園口徒歩１０分
費用・・・２千円（ご夫婦の場合お２人で２千５百円）
定員８名までのテーブルを囲んだ勉強会です。細田さんは多くの施工実績をお持ちなので、どのような形での家づくりをお考えの方でもきっと参考になる内容だと思います。
お申し込みはホーム・ページ（http://www.kabuhaus.com）のお問い合わせフォーム、またはメール（kabuhaus@rd5.so-net.ne.jp）、またはTEL（0798-71-2886）でお願いします。