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2009年 03月 08日
![]() 3月7日(土)大阪のINAXで開催された『ROUNDABOUT JOURNAL 公開ディスカッション“続・手の内側”』(INAX the TILE space)での議論を聞いていて感じたのは、ゲスト、つまり関西で活動する建築家・デザイナー(柳原照弘さん、山崎亮さん、dot architectsのみなさんなど)がユーザー性善説(俗に言う性善説)の立場で発言されていたということ。もちろん議論の流れで、そういう面も否定できないという気持ちで乗っかった発言もあったのだろうけれども(実際ディスカッション終了後に少しお話を伺った山崎亮さんは「自分はそのあたりを疑っている部分もある」とおっしゃっていました)、住宅の住まい手や施設を使用する地域住民にある程度ゆだねて、ユーザーとデザイナーの役割分担を曖昧にしながら設計を進めていくという考え方は大きな可能性を内在したつくり方であることは確かだけれど、過去様々な方法で幾人もの建築家・デザイナーがチャレンジしながら失敗も少なからずあったことを考えると、その原因の多くはユーザーの質にあると思います。もちろん建築家性善説に立場を置いているわけでもなく、すばらしいクライアントを生かしきれない設計者もいれば、逆にどうしようもない地域住民をうまく導く設計者もいるでしょう。ただ、建築家・デザイナーの側での議論は行なわれていても、じゃぁ、ユーザーは?ってことです。もちろん趣味嗜好や考え方は雑多でいいわけで、問題はあまりにもレヴェルの低い“一般の方々”が多すぎるということ。住宅の例をみてもぺらぺらな建売住宅を(どれだけが販売側の利益になるのかも知らずに)平気でしかも幸せそうに購入する人や、至れり尽くせりでぺたぺたと貼り付けただけのデザインで仕上げられた本当に将来的な資産価値があるのかどうか疑わしいタワーマンションを安くない共益費を支払いながら住み続ける人。また、その周辺には土地の融資(もちろん通常土地・建物のセットでしか融資してもらえない)の申し込みの時点で「建物の確認申請もお願いします」なんていうありえないことを平気で言う金融機関の住宅ローン担当者も存在するわけで(もちろんそういう方針の金融機関が少なからずあるということ)、そういう世間で考えられている“一般的なユーザー”や“一般的な業者”をどうにかしていかない限り、“とほほ”な建造物や施設で世の中が満たされていくことになるんでしょう、きっと。 このままだと建築家が住宅を設計できない状況が遠からず来るかもしれないわけで(もちろん建築家が設計するという形にこだわる必要はないわけですが)、建築家はその流れを変える努力をするか、土地を銀行融資での購入を予定するクライアントに依頼された場合建築家がその土地を買ってからゆっくり設計して土地建物セットでクライアントに販売するという力技に出るか・・・・・・笑い話じゃ済まされないのかも。 ![]() 話は大きくそれちゃいましたが、今回のディスカッション、無意味に挑発するような発言者や他人の意見をおさえこむことのみを考えているような発言者もなく、気になった点は時間のわりにゲストが多かったぐらいで、告知が少なかったにもかかわらず、相変わらずの大盛況。やや議論がぐだぐだになりかけたときの藤村氏の修正力(山崎亮さんの助け舟も効果的。また、山崎亮さんはディスカッション終了後も質問者の元に行ってフォロー?する気配りの細やかさも。)はさすがでした。来場者が何を感じてどういう活動につなげていくのか、われわれも傍観者ではいられないわけです。
by kabuhaus
| 2009-03-08 16:51
| 建築
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