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2008年 10月 12日
K: 人に「好きな映画、何?」って聞かれたときに、「この映画を好きって言っておけばかっこいいかも」みたいな、戦略的な気持ちを全く持たずに、本当に(この場合なにが“本当”なのかという難問を孕んでいることにもなるわけだけど)好きな映画を答えられるのかどうか・・・・実に悩ましい。
A: 友人同士の会話でそこまで考える?普通。 K: 友人同士でも親戚同士でも戦略的に好きっていう気持ちを完全に払拭して答えられるっていうのは、偉大。確かにセンスを問われる仕事や立場、例えば建築家のような人たちにとってはぜったい入ってしまうでしょ、戦略的に好きって気持ち。 A: この前も取り上げていた『ディーテイル・ジャパン2008年7月号別冊“映画の発見!”』(リード・ビジネス・インフォメーション株式会社)で、建築家の“私の10本”っていうアンケートが載ってるけど。 K: 多数が選んでいる映画をみてみると、『ブレードランナー』『2001年宇宙の旅』『東京物語』『ベルリン・天使の詩』『暗殺の森』『未来世紀ブラジル』『数に溺れて』『ざくろの色』『気狂いピエロ』『ストーカー』『ディーバ』『時計じかけのオレンジ』『ノスタルジア』『惑星ソラリス』・・・・なんかのありがちなラインナップに加えて・・・ A: ありがちとか言いなっ。そんなこと言うから“戦略的”とか考えてまうんやんか。 K: 『軽蔑』『パワーズ・オブ・テン』『ぼくの伯父さん』『プレイタイム』『青いパパイヤの香り』『ヴァンダの部屋』なんかの建築家っぽいタイトルも。 A: 建築家っぽいとか言いなっ。 K: そんななか、この雑誌のアンケート時点ではおそらく公開されていなかったためアンケートには登場していないペドロ・コスタ監督の『コロッサル・ユース』、ぜったいに次の同じようなアンケートでは上位に来るよね、きっと。 A: あの映画観たん?どうやった? K: もう建築家が好きな映画として選ぶ要素が満載。構図や光線の懲り方、建築・空間の主役度に加えて、時間軸のあいまいさや主人公のヴェントゥーラに至っては「このおっさんホンマに生きてんのか?もしかして亡霊?」って感じやし。 A: それって戦略的にって意味? K: まあ、そうなるよね。でも、もちろん繰り返し観たくなる映画やし、“戦略的”だけじゃなく、“本当に”にも充分なっていく映画やと思う。ぼくにとっては前作(厳密には前々作?)の『ヴァンダの部屋』は少々“本当に”にはきつかったけど、『コロッサル・ユース』の洗練の方向性はよかったと思う。ま、ぼくが好きな映画にいつも挙げる『ケレル』も結構戦略的かもしれんから偉そうなこと言われへんけどね。
by kabuhaus
| 2008-10-12 21:36
| 映画
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