
以前から見学したかった建築家矢田朝士さん設計の住宅『ES house-01』(JIA日本建築家協会新人賞受賞作)。
大阪府建築士会主催の見学会に混ぜていただいての見学。
外側がコンクリート(ほぼ)打ちっぱなし、内側に木造の内家1と鉄骨造の内家2がある入れ子構造。
外家を完全に閉じた入れ子構造ではなく、外家の一部の開口部に建具が入っていない反外部空間。
住まい手のお話は聞けなかったのですが、見たところすべての場を使って住まわれておられるように感じました。
やはりこういう提案で重要なのは、住まい手がそれに応えた住み方ができているのかどうかということ。
誰にでも住みこなせてしまう住宅は、結局誰にも満足してもらえない住宅になっていってしまうわけで、土間のような半外部空間のリビング(他に台所と連続する家族室あり)の使いこなし方がこの家の将来を担っているのでしょう。
いろいろな形の増改築にも対応できそうな可能性の大きい住宅です。
(残念ながら半外部も含めて内部の写真はNG。建具の外部へのはみ出しなどおおらかというか、大胆。)