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2008年 04月 03日
![]() K: 講演会シリーズ“archiforum in Osaka 2006-2007” の講演会記録を中心にした本書。今年のはじめから何回かこのブログで紹介しようと思ってたんやけど・・・・ A: 何?その奥歯に何やらな雰囲気。書評って特徴とか“イイトコ”を紹介して終わり。そういうもんでしょ? K: ・・・・・書評かどうかってのはあやしいトコやけど、“イイトコ”やったらいくらでもあるで。まず、構造家(単に構造計算をするだけではなく、設計に対する広範にわたる提案をおこなう。時には建築家と同じぐらい重い役割を果たすこともあり、近年大規模建築だけでなく住宅設計でも活躍する若手構造家が増えている。)、特に新進気鋭といわれるような構造家を多く招聘した講演会シリーズ開講の意義深さ。 A: そうやね。設計者の異なるこの建築もこの建築もこの構造家が関わってたんや。みたいな驚き。 K: あと、その有意義な講演会シリーズをその場で終わりにせずに紙媒体に残すこと(複数の演者の単発の講演を1冊の本にまとめることの気の遠くなるような労力)への敬意? A: ふんふん、すばらしいことばっかりやん。 K: あと、個々の建築の解説での構造家の視点の新鮮さ。“ちょっとした効果”(時には大きな効果)を生むためにいかに大きな構造的挑戦が繰り広げられたり、見過ごされていた技術が掘り起こされたりしているのか。 A: “ちょっとした効果”のおかげで、建築の魅力や奥深さが格段に増すことが往々にしてあるってのはわかる。そういうことが一番大切やよね、“いい建築”にとっては。・・・・・・で? K: で?誰が読む本なん? A: ん?構造計算とかも書いてないし、読みすすめるのに専門知識がそれほど必要とも思われへんから、やっぱり広く一般に読んでもらったほうが著者、編者ともにうれしいんとちゃう? K: そうやねん、住宅も含めた建築に関わる(クライアントなど)人たちに、構造家が関われるような余裕(主に時間的。ときには経済的)を持ってもらうためにも一般の人たちにも読んでもらいたいよね、当然。で、各講演者の導入部や講演後の編者や会場との質疑応答部は興味深い内容が多くて読んでいて楽しいけど、メインの各建築作品に対する解説部が、豊富な図版の使用や詳しい説明の割には面白さをイメージしにくい。っていうのが率直な感想。 A: 確かに。構造を専門的にやってなくても、ある程度建築を専門的に勉強した経験を持つ読者には容易にイメージできるのかもしれんけど、建築に関わっていても技術的な造詣が浅い(?)とか、まして一般の人にはやっぱりちょっとつらいかもね。だって、一般の人って「建築に興味があります」って言っても「RCってなんですか?」ってレヴェルやったりするもんね。 K: 実際講演会を聞きに行った回はかなりイメージできるから、イメージできるかどうかっていうのもちょっとした違いやろうけど、この差は大きいよね。講演会の内容をまとめるという形の限界なんかもしれんけど・・・・ここはぜひ、同じような趣旨の本を原稿からつくっていただくということを期待しよう。 A: ・・・・・そんな勝手なお願い。 K: なので、結論としては建築の構造や設計や施工を勉強している方や建築の実務にたずさわる若手建築家の方々には超お勧め。一般の方々では、エンジニアリングに詳しい方や空間をイメージすることに長けている方にはお勧めということで。 A: この次は一般向けの構造デザインの本をぜひお願いします? K: ぜひ。 (4月5日にこんなイヴェントもあります。architects’ BAR 「けんちく本つくりたい人集まれ」 『ヴィヴィッド・テクノロジー~』)
by kabuhaus
| 2008-04-03 23:06
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