
K: 次にハウス・メーカーや設計工務店(注文建築または建売)の方向性は?
A: 希望的に?
K: まぁ、そういうこと。
A: ユーザーの嗜好っていうの?そのあたりが劇的に変化しない限りデザイン的な動きはじわじわやろうね、きっと。
K: それぞれの企業の規模に見合った“経済性”に沿って動いていくんやろうね。大きいところは莫大な宣伝広告費と大量の営業社員の人件費を回収し続けるために、1棟あたりの儲けもしっかり確保しながら売れ続けないとあかんやろうし。小さいところは1棟たりとも失敗できんからとにかく消費者のうけがいい住宅、つまり構造うんぬんももちろんやけど、表面的に流行のデザインで設備面は“完璧に便利”で、みたいなところを時期によって追っかけないとしゃあないんやろうね。
A: やっぱり、消費者がもっと賢くなって企業を動かしていかないとあかんってことやね。どう考えても他の業界、例えばアパレルやインテリア業界に比べても前時代的やろうね、住宅産業。
(つづく)