
K: 今回はトマソン。
A: 何?これ。
K: CADの操作を誤って壁を挿入して切っちゃった家。
A: すごっ。
K: ま、おそらく道路の拡幅があったんやろね。
A: うん、でも普通あきらめて、建て直しをかんがえるよね。
K: よっぽど想いいれがあったんちゃう?やっぱり建てたからにはそれぐらいの気持ち持たんとあかんで。
A: 行政なんかに負けへんでぇ、みたいな。
K: 造形がどうなろうと、構造がどうなろうと、俺はこの家に住むんじゃぁ、みたいな。
A: 道路が庭を横切ろうが、鉄道が居間を走ろうが、わしは動かんぞ、みたいな?
K: それは言いすぎ。
A: ・・・・・また梯子はずされた。
K: でも、よう考えたら、トマソンってのもちょっとちがうかな?
A: うん、役に立ってるんちゃう?ある意味。
K: やっぱり、トマソンとちがうやん。
A: じゃ、ズレータとか?
K: ・・・・・
(注:超芸術トマソンの‘トマソン’とは当時巨人軍に在籍したトマソン選手がさっぱり打てないのに使われ続けたことにちなんで付けられた名称。不動産に付着する無用の長物のこと。)