『住む。No.20‘特集 賢い「日本の家」’』

この雑誌、まず連載陣が豪華です。大橋歩、三谷龍二、原研哉、松山巌、・・・・・。今号では高橋みどりさんのうるしの器の記事もあります。
で、広く‘住まい’についての雑誌なわけですが、‘建築’の視点で見ても、「床座の暮らしを自在に愉しむ」という記事で取り上げられている大阪・枚方の家のホールと縁側の関係はとても気持ちよさそう。「和の素材を活かしたマンション改修」という記事の桐の可動家具で仕切られたコンパクトな住まい（床のサワラもいい感じ）。・・・・など‘木’の質感にこだわった‘住まい’が多数紹介されています。
・・・・・・・・なんですが、今号で特に注目は「日本家屋・再考」で紹介されている建築家・黒沢隆さんの自邸です。鎌倉にある元は庶民的な住宅を６０年間増改築を重ねながら住み続けておられます。ただ和風建築を研究するだけではなく、『個室群住居』などの著書でも知られるように‘建築’の先端の論考も手がけてこられた建築家だけあって‘常識’を知った上での‘常識はずれ’の改築もされておられるようで（おそらく）、住まいのヒントがいろいろ含まれているような住宅です。・・・・・・・・見学できへんのかなぁ。