
建築以外のデザインにも共通することだと思うんですが(もちろんサイクルのちがいはあるでしょうが)、「このデザインいつまでもつかなあ?」ってやつです。まず、ここで言う‘もつ’っていうのは‘誰に対して?’ってことなんでしょうが、それはやっぱり‘自分にとって’ってことが最も大きいでしょう。まず自分の中で「あ、なんかちょっと恥ずかしい、この家。」とか「なんかちょっと汚れてきてカッコワルイ、この家」とか。自分で自分の‘生活’や‘好み’をしっかり把握して、それを家づくりにおいてちゃんと建築家(などのつくり手)に伝えることができた上で、建築家が誠実に家づくりに昇華させていれば、自分の中で迷いも出なければ、‘世間的に恥ずかしいデザイン’なんてありえないわけです。だから、中途半端にしか納得せずに家づくりをやっちゃうと、家自体は数十年もつような大メーカーの家でも、20年かそこらで建て替えなんて結果になっちゃうわけです。