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2010年 05月 05日
![]() 大阪で開催され続けている建築家講演会シリーズ、アーキフォーラムの今年度の第1回、4月24日にあった建築家・中山英之さんのレクチャー。 「そんなにたくさん引き出しがあるわけではない」と言いながらもとてつもなく多くの引き出しを所有されているような雰囲気を醸し出しながら、ご自分のこれまでのプロジェクトをひとつづつ丁寧に解説していかれる中に「未来に金持ちになったらガソリンスタンドのような家に住みたい(敷地境界があいまいなすてきな形)」「“土地の記憶を保存する”といった表現はきらい」「普通の人でも特別な家に住んでも大丈夫だったりする」「ホワイトボードにL字を2つ書いたような建築をつくりたい」など印象的な言葉がぽんぽん飛び出す。 「よく(中山さん設計建築の)施主がすばらしいと言われる」という話も、そんな建築を実現させてしまう“ヒトガラ”なのか“オーラ”なのか、とてつもなく大きなもの持ち合わしている方なのではという裏読みを誘う。 プレゼンテーション用の敷地を想定した植物をプリントしたテーブルクロスでは、建築を置いたときに日陰になる部分には日陰に生育する植物を配置するとか。昨年末竣工した『Yビル』では1階の床の仕上げ材を前面歩道の仕上げ予定材(歩道はまだ完成していない)の品番とはり方を問い合わせてそろえた仕上げになっている。など、一見わからないところにもとてつもない労力をかけることにより深みや効果を生み出す仕事ぶりにはオーソドックスな建築家の手法も取り混ぜながら高みへと向かう姿勢を読み取ることができる。 自分が好きだからこうつくるということでもなく、以前嫌っていた象徴性とシステマティックなつくりかたの両側を試みてその向こう側に行くという覚悟表明には静かな凄みすら感じることができた講演会。会場も多数の建築学生も駆けつけ超満員。惜しむらくは、このすばらしいレクチャーを建築関係ではない一般の“建築に関わる”方たち、つまり住居に住む、オフィスで働く、店舗で買い物するすべての人たちに聞かせてあげられなかったことぐらいでしょうか。
by kabuhaus
| 2010-05-05 14:20
| 建築
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