
これまた大阪九条の
シネ・ヌーヴォの特集上映『
生誕百年記念 山中貞雄監督特集』12/19(土)~12/30(水)。よく映画好きを自任する人に投げかけられた「一番好きな日本人監督は?」という質問の答えに登場する山中貞雄監督。
28歳で戦地で病死、二十数本の監督作品のうち倉庫火災等によって完全な形で現存するのが3本のみ(しかもその3本がまたすばらしいときてる)など、伝説化する要素がそろってしまっているわけですが、その3本『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』、『河内山宗俊』、『人情紙風船』は文句無くすばらしく、『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』は誰にでも楽しめる傑作。『河内山宗俊』もスピード感を楽しむだけでも十分。一般には暗すぎるとの評価の『人情紙風船』はおそらく建築関係の中での評価は3本中最高で、背景に注目するだけでも見ごたえがあり光と影を堪能できる映画。
この3本はニュープリントということもあり、DVDだけでなくこの機会に劇場でもどうぞ。
(他の作品の断片などの上映も、ファンの方にはこちらの方が貴重かもしれませんね)