プラネット+1で上映されていた1956年のアメリカ映画『ボディ・スナッチャー 盗まれた街』。SF『盗まれた街』の1回目の映画化作品で以前から『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』のタイトルでDVD化されているもの。
宇宙から飛来した種子から育ったサヤが人間の複製に育っていくというSF映画の古典。
複製が完成後、本人がどうなってしまうのかという部分の設定が曖昧で、特にヒロインのベッキーが複製と入れ替わる部分などは詰めがあまりにもあまいという、当時のアメリカ映画的ご愛嬌も。
赤狩りという時代背景から、複製は記憶も物腰も元の人物のままで感情だけが欠落してしまうというのは、共産主義者の隠喩という説もあるらしい。
設定等はかなり異なるものの手塚治虫の漫画『時計仕掛けのりんご』を思い出しました。