
展覧会から少し時間が経過してしまったけれど、感想を。
御自分の作品と収集品(美術品、工芸品、化石、歴史的資料、などの遺物)を並列して展示。
作者の意図がどこにあるのかということが鑑賞者の頭の中をぐるぐるとかけめぐる。
まさか“単に化石のすごさのみに感心する”ことを求められているわけではないわけで、
アート(技術)の継承を歴史に感じとるというのが正しい鑑賞姿勢なのかなと思いながらも、
「そんな単純な図式ではないでしょう」という思いも。
① 実は展示された遺物はすべて作者制作の贋作で会場の出口に種明かしがある。
② 美術に対する造詣が深くない鑑賞者が感心しながら化石やアポロ計画の資料なんかを見るさまを隠し撮りしていて後日作品にする。
なんてことを考えながらも、①にしても②にしてもありがちで、この程度のことしか妄想できない感性を超えたところに作者の意図があるのでしょう、きっと。