先日大阪九条のシネ・ヌーヴォで観た映画『ストレート・トゥ・ヘル』(1987年、監督:アレックス・コックス)。
そうかこんな内容やったんか・・・・・実は、約20年前にも劇場で観たはずなのに内容を思い出せなかった。
で、今回もう一度観てみたら、そうか、そういうことで受け付けなかったんか、と納得。
要するにこの映画、かなり白っぽい。
子供のころに植えつけられた感覚
“黒っぽい⇒本質的⇒ほんもの 白っぽい⇒表層的⇒まがいもの”に則って
『ストレート・トゥ・ヘル』は“まがいもの”と判定してしまっていたわけ。
今観てみるとなかなかばかばかしいけど、面白い。
リフレインの感覚とかはある意味黒っぽい。
ジョー・ストラマーが突然撃たれて死に際に「ぐちっちゃいけねぇ。」みたいなセリフをはき捨てるところなんかかなり印象的。
20年経って、許容範囲が広がったのか、理解できる深さが変化したのか、感覚が磨かれたのか・・・・・単に丸くなったのか。
過去に経験して受け付けなかったものの中にも評価すべきものは多く存在するんでしょうね、きっと。