カブハウス / 建築家不動産:映画
2010-09-11T21:57:00+09:00
kabuhaus
(株)カブハウス (株)建築家不動産 久山敦ブログ
Excite Blog
最近劇場で観た映画『喜劇とんかつ一代』『縞の背広の親分衆』
http://kabuhaus.exblog.jp/13214134/
2010-09-11T21:53:48+09:00
2010-09-11T21:53:50+09:00
2010-09-11T21:53:50+09:00
kabuhaus
映画
『喜劇とんかつ一代』1963年東宝、川島雄三監督。芸達者が大挙出演する安心して観ていられる喜劇。個人的に好きなのはクロレラばかり食べるべきと唱えながらこっそりとんかつを食べようとする変人科学者を演じる三木のり平ではなく、世界大会(?)での優勝経験を持つ潔癖症の屠殺職人を演じる山茶花究。
『縞の背広の親分衆』1961年東宝、川島雄三監督。『喜劇とんかつ一代』にしても『縞の背広の親分衆』にしても、このころの喜劇を観て笑えるかっていうと正直きつい。今でもこの笑いを正面から受け止められる人っているんだろうか。ただ、毒を感じるほどにだじゃれを連発する森繁久弥に本当に人を笑わせる意思があったとも思えないっていうのは言い過ぎだろうか。とにかくこれらは笑うための映画ではなく、喜劇という失われつつある一つの形を楽しむ映画。それだけで十分価値がある。]]>
最近劇場で観た映画。
http://kabuhaus.exblog.jp/13213010/
2010-09-11T17:27:00+09:00
2010-09-11T21:57:00+09:00
2010-09-11T17:27:49+09:00
kabuhaus
映画
『真田風雲録』1963年東映、加藤泰監督。主演はサスケ役の萬屋錦之介。隕石落下による放射能の影響で超能力を身につけたサスケという設定。ミュージカル仕立てのシーン。セリフを字幕で読ませたりコマをつかったり。権力の中で生きる服部半蔵との対比など。。。。どこかで見聞きしたことのあるようなことばかり。映画史の中での位置づけ等はわからないけれど、少しよくばりすぎでは。よく言う“荒唐無稽な映画”なので、観た時の体調や精神状態でかなり印象が異なる映画かも。
『怪猫 呪いの沼』1968年東映、石川義寛監督。化け猫映画。怪談物の見所はやっぱりなんといってもセットを含めた美術。美術監督井川徳道による沼のセットは美しい。ま、化け猫映画です。観た後で気づいたのは音楽監督冨田勲。
『情無用のジャンゴ』1967年イタリア、ジュリオ・クエスティ監督。残酷描写で有名ですが、それらを形而上的な主題に高めた等の評価は言いすぎ。要はグロ好きの監督がマカロニウエスタンという自由な土壌で好き勝手撮った映画では。バージョン違いがいくつかあるのでご注意を。
『沓掛時次郎 遊侠一匹』1966年東映、加藤泰監督。最盛期に終わりを告げるころの股旅映画の傑作とされる映画。たとえ内容に興味が湧かなくても、映像の美しさは感じれるかと。主演は萬屋錦之介。
『ぼくの伯父さんの休暇』1953年フランス、監督・主演ジャック・タチ。次作映画『ぼくの伯父さん』の“伯父さん”ユロ氏が主人公ながら設定上とくに伯父さんではない。ゆったりとしたテンポが賛否分かれるところか。バカンスの浜辺のホテルの雰囲気をお楽しみください。]]>
『ノスタルジア』アンドレイ・タルコフスキー監督(@シネ・ヌーヴォ)
http://kabuhaus.exblog.jp/13058118/
2010-08-07T15:13:00+09:00
2010-08-07T15:13:56+09:00
2010-08-07T15:13:39+09:00
kabuhaus
映画
5月17日に大阪九条のシネ・ヌーヴォでアンドレイタルコフスキー監督『ノスタルジア』観賞。
二十数年ぶりに観るためほとんど内容は覚えてなく、タルコフスキーの他の作品『ストーカー』や『惑星ソラリス』や『鏡』や『サクリファイス』(特に『サクリファイス』)などとシーンが頭の中でごっちゃになってる状態での再観賞。
望郷やら階層やら宗教やら信仰やら風景やら情景やら音やら関係やら数字やら
観るべきところ感じるべきところ満載の映画で、観る人によったらとてつもなく印象に残り、後々様々なことを考えさせられるんでしょう。でも、おそらくぼくはまた数年で『ストーカー』や『惑星ソラリス』や『鏡』や『サクリファイス』なんかと頭の中でシーンが混在することになるのでしょう、きっと。]]>
今日の告知2『“EXPERIMENTAL3” 日独仏実験映画祭』
http://kabuhaus.exblog.jp/11237191/
2009-09-28T13:39:24+09:00
2009-09-28T13:39:21+09:00
2009-09-28T13:39:21+09:00
kabuhaus
映画
水都2009関連でもあるようです『日独仏実験映画祭』。
ワークショップやシンポジウムも魅力的ですが、ここはやっぱり上映でしょう。
『1960年代の実験映画(6作品)』『1970年代の実験映画Part1(10作品)』『1970年代の実験映画Part2(10作品)』あたりにも惹かれる作品はあるものの、個人的に最も期待してしまっているのが『都市“音と空間の断片”(11作品)』。
中には1回観ただけでは退屈だったり不快だったりすることもある短編の実験映画ですが、とんでもなく共感できる作品に出会えたときの感覚は格別です。
]]>
さえずりイン脳 9/13② 『ディア・ドクター』
http://kabuhaus.exblog.jp/11122962/
2009-09-13T19:13:00+09:00
2009-09-13T19:24:14+09:00
2009-09-13T19:13:43+09:00
kabuhaus
映画
前作の『ゆれる』にはいまいち入り込めなかったのですが、
今作『ディア・ドクター』はいい方向に洗練されていました。
テーマは“不在”です。
そう、映画ではたびたび取り上げられるテーマ。
時間の混在がここちいい。
田園って美しい。なぜだかわからないけれど人工の自然としての(それとも自然の人工か?)美しさ。]]>
さえずりイン脳8/13 『殺人狂時代』
http://kabuhaus.exblog.jp/10855748/
2009-08-14T00:36:00+09:00
2009-09-13T19:04:54+09:00
2009-08-14T00:36:38+09:00
kabuhaus
映画
岡本喜八監督の1967年作。シネ・ヌーヴォにて。
東宝上層部の判断でお蔵入り後、ひっそりと公開されて東宝始まって以来の不入り。その後カルト・ムーヴィーとして再評価。
なんていう話を聞けばどんなにおどろおどろしい映画かと思うけど、いたって普通のエンターテインメント。美術や設定が多少それらしいぐらいでサスペンス&アクション&コメディーっていうところか。
ただしテレビでは放送できないであろう単語はしばしばでてきます。]]>
さえずりイン脳8/10② 『ボディ・スナッチャー 盗まれた街』
http://kabuhaus.exblog.jp/10826928/
2009-08-10T17:50:00+09:00
2009-09-13T19:05:40+09:00
2009-08-10T17:50:47+09:00
kabuhaus
映画
プラネット+1で上映されていた1956年のアメリカ映画『ボディ・スナッチャー 盗まれた街』。SF『盗まれた街』の1回目の映画化作品で以前から『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』のタイトルでDVD化されているもの。
宇宙から飛来した種子から育ったサヤが人間の複製に育っていくというSF映画の古典。
複製が完成後、本人がどうなってしまうのかという部分の設定が曖昧で、特にヒロインのベッキーが複製と入れ替わる部分などは詰めがあまりにもあまいという、当時のアメリカ映画的ご愛嬌も。
赤狩りという時代背景から、複製は記憶も物腰も元の人物のままで感情だけが欠落してしまうというのは、共産主義者の隠喩という説もあるらしい。
設定等はかなり異なるものの手塚治虫の漫画『時計仕掛けのりんご』を思い出しました。
]]>
さえずりイン脳8/2 『それでも恋するバルセロナ』
http://kabuhaus.exblog.jp/10759589/
2009-08-02T13:48:00+09:00
2009-09-13T19:06:30+09:00
2009-08-02T13:48:13+09:00
kabuhaus
映画
先日劇場で観た映画『それでも恋するバルセロナ』。なかなかタイトルを覚えられない映画。
実はウディ・アレン監督作を劇場で観るのは初めて。特に避けていたつもりもないけれど、きっと避けていたんでしょう。
アメリカ人って。。。。。ヨーロッパ人って。。。。。ニューヨーク人って。。。。。スペイン人って。。。。。カタルーニャ人って。。。。。。。。。。ユダヤ人って。
もし、こういう映画を即興的に(画像も内容ももっと荒く、練らずに)年に10本程度撮り続けていけば面白いものもできてくると思う。
]]>
『書を捨てよ町へ出よう』 『鈍獣』 『重力ピエロ』
http://kabuhaus.exblog.jp/10447997/
2009-06-17T14:10:00+09:00
2009-06-18T10:45:05+09:00
2009-06-17T14:10:31+09:00
kabuhaus
映画
『書を捨てよ町へ出よう』(1971年 日本A・T・G 監督・寺山修司)
寺山修司の長編デビュー作。
日本で生まれて、日本文化に興味を持って、’70年代が好きで・・・・・
どう考えても外せない“寺山修司”ということで機会があれば劇場で観るようにしている数々の寺山作品。
でもなぜか印象に残らない。好きな映画に寺山作品を挙げることもなければ、
好きなシーンも思い浮かばない。
実験映画も何本か観たことがあるはずだけれども、ほとんど思い出せない。
器用に観るべき映画を外してしまっているのかも。
『鈍獣』(2009年 監督・細野ひで晃)
脚本は宮藤官九郎。というか、宮藤官九郎の舞台作品の映画化。
俳優陣も含めて面白くなりそうな要素満載。
でも実際に観てみると、なにも感じない。マイナスもなくプラスもない。
こちらが映画に求めている重要な部分が著しく欠けているのかも。
久しぶりに観て損をした気分になった映画。
唯一荒川修作の『三鷹天命反転住宅』が登場したシーンで「おっ」となったぐらい。
『重力ピエロ』(2009年 監督・森淳一)
観て損をした気分にはならなかった映画。
ただミステリー感は弱く、ストーリー、ディテールともに映画として収まりきっていない印象も。
写真のみの出演の“学生時代の夏子さん”は印象的。
]]>
黒っぽい・白っぽい
http://kabuhaus.exblog.jp/10346479/
2009-06-01T12:20:00+09:00
2009-06-01T12:22:03+09:00
2009-05-31T22:55:11+09:00
kabuhaus
映画
先日大阪九条のシネ・ヌーヴォで観た映画『ストレート・トゥ・ヘル』(1987年、監督:アレックス・コックス)。
そうかこんな内容やったんか・・・・・実は、約20年前にも劇場で観たはずなのに内容を思い出せなかった。
で、今回もう一度観てみたら、そうか、そういうことで受け付けなかったんか、と納得。
要するにこの映画、かなり白っぽい。
子供のころに植えつけられた感覚
“黒っぽい⇒本質的⇒ほんもの 白っぽい⇒表層的⇒まがいもの”に則って
『ストレート・トゥ・ヘル』は“まがいもの”と判定してしまっていたわけ。
今観てみるとなかなかばかばかしいけど、面白い。
リフレインの感覚とかはある意味黒っぽい。
ジョー・ストラマーが突然撃たれて死に際に「ぐちっちゃいけねぇ。」みたいなセリフをはき捨てるところなんかかなり印象的。
20年経って、許容範囲が広がったのか、理解できる深さが変化したのか、感覚が磨かれたのか・・・・・単に丸くなったのか。
過去に経験して受け付けなかったものの中にも評価すべきものは多く存在するんでしょうね、きっと。
]]>
映画はやっぱり劇場で・・・・・『恐怖省』(フリッツ・ラング監督)
http://kabuhaus.exblog.jp/10161390/
2009-05-02T12:18:00+09:00
2009-05-02T12:34:08+09:00
2009-05-02T12:18:56+09:00
kabuhaus
映画
大阪・九条のシネヌーヴォで開催中の特集、ケイブルホーグ・コレクション。実はラング作品を1本も観たことがなかったので『暗黒外の弾痕』『恐怖省』『マン・ハント』『外套と短剣』『死刑執行人もまた死す』『ビッグ・ヒート』の中からチョイス。
感想は・・・・監督がちがっていればただのハリウッド・映画で終わってるんでしょう。主人公の相手役のいかにもアメリカ映画的な役回りやラストのトホホ・ハリウッドな雰囲気を差し引いても“観るべき映画”。ただ、『マン・ハント』をチョイスすべきだったかも・・・・・『恐怖省』『マン・ハント』ともに本日最終。
その他、ヘルツォークの『アギーレ・神の怒り』『フィッツカラルド』はお好きな方はどうぞ。『ストレート・トゥ・ヘル』、『詩人の血』なんかも劇場で観る機会はあんまりないかも。
あと、プログラムの中で気になるのは『賭博師ボブ』(ジャン=ピエール・メルビル監督)、『捕らえられた伍長』(ジャン・ルノワール監督)、『ハネムーン・キラーズ』(レナード・カッスル監督)、エド・ウッド監督の『グレンとグレンダ』『プラン9・フロム・アウタースペース』あたり。
ケーブルホーグっていうのはミニ・シアター興隆期の配給会社。『ピンク・フラミンゴ』や『フリークス』からタルコフスキーまで幅広いながらも「ケイブルホーグ配給やから観に行く」人多数。同劇場では7月にラングの『M』も上映予定。]]>
“戦略的”に好きと“本当”に好きな映画について・・・・ペドロ・コスタ監督『コロッサル・ユース』。
http://kabuhaus.exblog.jp/8747277/
2008-10-12T21:36:00+09:00
2008-10-13T00:05:50+09:00
2008-10-12T21:37:41+09:00
kabuhaus
映画
A: 友人同士の会話でそこまで考える?普通。
K: 友人同士でも親戚同士でも戦略的に好きっていう気持ちを完全に払拭して答えられるっていうのは、偉大。確かにセンスを問われる仕事や立場、例えば建築家のような人たちにとってはぜったい入ってしまうでしょ、戦略的に好きって気持ち。
A: この前も取り上げていた『ディーテイル・ジャパン2008年7月号別冊“映画の発見!”』(リード・ビジネス・インフォメーション株式会社)で、建築家の“私の10本”っていうアンケートが載ってるけど。
K: 多数が選んでいる映画をみてみると、『ブレードランナー』『2001年宇宙の旅』『東京物語』『ベルリン・天使の詩』『暗殺の森』『未来世紀ブラジル』『数に溺れて』『ざくろの色』『気狂いピエロ』『ストーカー』『ディーバ』『時計じかけのオレンジ』『ノスタルジア』『惑星ソラリス』・・・・なんかのありがちなラインナップに加えて・・・
A: ありがちとか言いなっ。そんなこと言うから“戦略的”とか考えてまうんやんか。
K: 『軽蔑』『パワーズ・オブ・テン』『ぼくの伯父さん』『プレイタイム』『青いパパイヤの香り』『ヴァンダの部屋』なんかの建築家っぽいタイトルも。
A: 建築家っぽいとか言いなっ。
K: そんななか、この雑誌のアンケート時点ではおそらく公開されていなかったためアンケートには登場していないペドロ・コスタ監督の『コロッサル・ユース』、ぜったいに次の同じようなアンケートでは上位に来るよね、きっと。
A: あの映画観たん?どうやった?
K: もう建築家が好きな映画として選ぶ要素が満載。構図や光線の懲り方、建築・空間の主役度に加えて、時間軸のあいまいさや主人公のヴェントゥーラに至っては「このおっさんホンマに生きてんのか?もしかして亡霊?」って感じやし。
A: それって戦略的にって意味?
K: まあ、そうなるよね。でも、もちろん繰り返し観たくなる映画やし、“戦略的”だけじゃなく、“本当に”にも充分なっていく映画やと思う。ぼくにとっては前作(厳密には前々作?)の『ヴァンダの部屋』は少々“本当に”にはきつかったけど、『コロッサル・ユース』の洗練の方向性はよかったと思う。ま、ぼくが好きな映画にいつも挙げる『ケレル』も結構戦略的かもしれんから偉そうなこと言われへんけどね。]]>
『何故R氏は発作的に人を殺したか?』(監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー&M・フェングラー)
http://kabuhaus.exblog.jp/8297927/
2008-07-13T22:34:00+09:00
2008-07-13T22:40:38+09:00
2008-07-13T22:35:16+09:00
kabuhaus
映画
大阪九条のシネ・ヌーヴォで“ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2008”、7月18日(金)までやってます。
ファスビンダーが1970年(1969年という表記もあります)に共同監督として撮った映画。邦題の付け方に懐かしさを感じてしまいますが(どの時期についた邦題なのかは知りませんが)、タイトルで大体の流れは想像できます。そう、完全な“まえふり映画”です。最後の最後に殺っちゃって、その後自殺。延々とそのまえふりが展開されるわけです。
その内容は、浪費家で見栄張りな美人妻の何度目かの事故っちゃった話に、仕事で昇進のチャンスなのに上司に仕事のやり直しを命じられたり(主人公R氏は建築家で、上司に“平面でしか捉えていない”とか何とか指摘され、動線の根本的な変更を命じられたりしています)、息子の教育問題(算数が苦手で“sch”の発音ができないなど)、嫁姑の不仲、などなど、あまり驚きの無いストーリィが繰り広げられた末、テレビの画像が乱れてイラついた挙句、燭台で妻とその友人と(淡々と、しかもついでのように)息子を殴り殺し、翌日会社のトイレで首吊り自殺。
あまり上手い作家じゃないとかネオ・ナチがどうとか差別的な表現がどうとかゲイだからどうとか言われたりするファスビンダーさんですが、全編に流れる独特なにおいを感じてしまうっていうのは買いかぶりすぎでしょうか。(殺人の後、翌日の勤務時間中に自殺っていう時間の流れを一切描写していないところなど印象に残ってしまいます。凶器が燭台っていうのは裏読みの裏読みが必要なんでしょうか?)
ただ、それほど他人に薦めたくなる映画でもなく、代表作っていうことでは『マリア・ブラウンの結婚』、『リリー・マルレーン』、『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』、『ケレル』あたりを推すべきなのでしょう。
今回の特集上映、ぼくはあと『シナのルーレット』と『ベトラ・フォン・カントの苦い涙』を観に行こうと思ってます。その他の作品のなかでDVD上映ってチラシに書いてあるのは・・・・ちょっとね。]]>
『デス・プルーフ in グラインドハウス』クエンティン・タランティーノ
http://kabuhaus.exblog.jp/6457217/
2007-09-14T12:31:00+09:00
2007-09-16T16:28:54+09:00
2007-09-14T12:31:09+09:00
kabuhaus
映画
B級映画へのオマージュとか擬似B級映画とか、ラス・メイヤーやクローネンバーグ監督(というかJ・G・バラードの)『クラッシュ』や『大日本人』なんかを引き合いに類似性や元ネタの話や、登場人物の会話内容のレベルの低さ(この低さこそ重要なんでしょう)、フィルムや音声のノイズをわざわざ作ったりフィルムのつなぎをわざと粗くしたりのニセモノ感など、あそこがもう少しこうなら的な話題は尽きないのでしょうが・・・・・・一言「おもしろい。」
B級ということについても、個人・時代・世代・民族・地域・文化などが異なれば全く評価が変質するわけで、この映画を観て感じるB級(この言葉自体少々ズレてきてしまって“B級”になってしまってますが)とは?
何度かアップになる初期STAXのレコード・レーベル。まだ公民権運動が初期段階でのアメリカでは黒人音楽自体(アフリカ系アメリカ人自体?)がB級で、これまたアップになるDIALレーベル時代のジョー・テックスもB級?
先行公開の2本立て(デスプルーフ/プラネット・テラー)時の観客は“お好きな方たち”が揃っていたようで歓声もあがり、ラストも大うけだったようですが(調子に乗ってグラインドハウスの聞きかじり流儀でスクリーンへのポップ・コーン投げまで)、ぼくが観た郊外の大型商業施設内のシネコンのレイト・ショーでは、まじでポップ・コーン食べながら前半の会話シーンで頭の中“????”状態のヤンキー・カップルなんかと“ご一緒”させていただくわけで、小粋な反応など期待できるわけもなく・・・・・・ただ、現代における“正しいB級映画の観方”は田舎の駅前の名画座の2本立てでもなく、ミニ・シアターで知識人とともに観るわけでもなく、郊外の大型商業施設内のシネコンで観るってのが案外正解かも。ただ、『デス・プルーフ in グラインドハウス』は“ホンモノのB級”(この言葉自体自己破綻してますが)ではないわけで、この場合の正しい観方ってのはいったいどういう・・・・・・なんて小難しいこと考えるより単純に「おもしろい。」って言えてしまうのがB級映画なんでしょう。(たとえ擬似B級であっても)
]]>
1965年製作 小林正樹監督 『怪談』
http://kabuhaus.exblog.jp/6344760/
2007-08-25T21:19:00+09:00
2007-08-25T21:56:30+09:00
2007-08-25T21:19:44+09:00
kabuhaus
映画
K: 兵庫県立美術館の“KEN-VI 名画サロン”で上映された小林正樹監督『怪談』。観終わった後に気づいてんけど182分ヴァージョンではなく、160分のショート・ヴァージョン、劇場用はだいたいこっちらしい。
A: 最近映画て混んでるけど、どうやった?
K: 結構入ってた、たぶん200人以上。しかもほぼ全員がが50代以上。
A: やっぱ団塊パワー強し?どっかのハウス・メーカーみたいに団塊向け住宅手がける?ところで映画の内容は?
K: むっちゃ大作。4話(「黒髪」 「雪女」 「耳無し芳一の話」 「茶碗の中」)のオムニバス映画。出演も三国連太郎 新珠三千代 仲代達也 岸恵子 中村賀津雄 志村喬 佐藤慶 丹波哲郎 林与一 などオールスターキャスト。音楽は当然、武満徹。予算も当時の3億円以上らしいし。
A: やっぱり大作はスクリーンで?
K: ただ大作ってだけじゃなくって、さすが’60年代邦画だけあって見ごたえあるよ。特に「黒髪」と「耳無し芳一の話」は美術もかっこいいし(「耳無し芳一の話」の列柱とか)、単作の映画にしたほうがいいぐらい(実際分割でも上映されてたらしい)。
A: ’60年代の邦画は侮れない?
K: ’70年代もいいけど、’60年代の邦画って娯楽作品の中にいい映画多いよね。それとこの『怪談』にしてもリアルタイムで経験してたらあまりの大作に観る気が失せてたかもしれんけど、“’60年代”っていうフィルターを通すことができる現代やからこその面白さってのもあるかもね。
A: ストーリィ自体は小泉八雲の原作のまま?
K: 小泉八雲の原作ちゃんと読んだことないからわからんけど、脚色はしてるみたい。あ、あと子供の頃からの疑問やねんけど、“耳無し芳一”って耳に経文を書き忘れたっていうけど・・・・ってことは“ちんち〇”には書いたってこと?あんな書きにくいとこ書いといて耳忘れる?
A: ・・・・・・
K: しかも書かれたときより縮んだら亡霊も読まれへんで、きっと。
A: ・・・・・・
K: でも、耳にしとかな語呂悪いかもね、“ちんち〇無し芳一”じゃぁちょっとね。
A: ・・・・・・どこまでひっぱんの?]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/